ビレンドラさんの手織り工場
この春、ネパールから手織り生地のアイテムが届きました。
しっかりとした経糸と緯糸で織りながら、ストライプの柄を付けるために、都度太めの緯糸を通しながら丁寧に織り上げています。
手が込んだ生地はどんな場所でどんな方が作っているのか。
今回は手織り工場長にお話を伺ってみました。
ビレンドラさんのお話
工場長を務めるビレンドラさん。
家が貧しく、7、8歳の頃にはすでに「自分でお金を稼がないと」と思い、近くの小さな工房でフレッシュジュースやお菓子を仕入れ、お祭りで販売をしていました。
また幼いころから身近に仕事がない女性たちがいることを気づいていて、そんな女性たちを手助けしたいと思っていました。
バクタプルでは各家庭で小さい織機を持っていること、ビレンドラさん自身も手織りの知識があったことで、仕事を得るための工場を作ることを思いついたそうです。
そして今から37年前、16歳の頃に友人や親せきから資金を集めて回り、この手織りの工場を始まったのです。
当初は12台の織り機から始まり、大きなオーダーが続いていたピーク時には織り機が100台ほどありました。
今は40台の織り機で生産しています。
織り機自体は木製で、作るのも修理するのもビレンドラさんが行っています。
なんと最初に作った12台も修理しながら37年間、現役で使っているそうです。
工場には現在25〜30人の女性が働いていて、みんなバクタプルの工場周辺に住んでいるので自宅から通っています。
毎日10時から17時まで勤務していて、オーダーが沢山はいったときは朝8時から始まることもあります。
だけどロックダウン後からはオーダーが減る一方。
「どうやってみんなに給料を払おうか、どうやってこれから続けていこうかと常に思っている。」と深刻そうな表情も浮かべていました。
追い打ちをかけるように、昨年9月に洪水で工場が泥だらけになり、そのあとビレンドラさんはデング熱とコロナにかかって一か月ほど動けなかったそうです。
そのときはもう工場を辞めようかという思いも湧いたそうですが、今はなんとか立ち直り、工場は再開。
とにかくオーダー数を増やさなければと意気込んでいると、前向きな気持ちを話してくれました。
ビレンドラさんにこれから挑戦したいことを聞いてみました。
「織機を150台位の規模に拡大して、もっとオーダーを受けて、利益を出して働く女性たちに還元したいんだ。
そして小さな学校を作るのが夢。小さいころは勉強をする意味がわかっていなかったけど、今はその大切さがよくわかるんだよね。」
インタビュー中、何度か「常にオーダーに左右される」「オーダーがたくさん入れば働く女性たちの給料を増やすことができる」と言っていたので、学校を作りたいという次の夢を聞いて正直驚いてしまいました。
「女性だけではなく、子どもたちへも何か出来ることをしたい。」
ビレンドラさんは、小さい頃から変わらない優しさや信念を持ち続けているのだと感じました。
時折大変そうな現状が窺えましたが、これからのことを生き生きと話してくれたことがとても印象的でした。
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