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sisamスタッフの本棚 2

コーデ

電子書籍ではなく紙の本が好きで、新著や古本など毎月最低でも4〜5冊は本を買います。


子育てがあるのでなかなか読書の時間は十分にとれず、積読がたまっていくのが悩ましいところですね。


ジャンルは社会学、社会科学、哲学、環境、文学、雑誌などなど。
ジャンルは固定せず、直観と本屋さんでの偶然の出会いを大切にしています。


\ フルカワの一冊 /

コーデ

「苦海浄土―わが水俣病」(著:石牟礼道子)


大学の時に学んでいた環境学。
日本で環境学を学ぶ上で何度でも立ち返らなければいけないのが水俣病です。


水俣病を学ぶ上で、石牟礼道子さんと苦海浄土のことは何度も聞き、ある程度知っていたのに、
本を買ってから完読するまでに10年の時間を置いてしまいました。
もっと早く読んでおくべきだった。と、反省するばかりです。


苦海浄土はノンフィクションでもあり、フィクションでもあります。
いや、そういう分け方をすること自体愚かなことかもしれません。


石牟礼道子さんが紡ぎ出す言葉は、まるで水俣病患者の人々の魂を全て背負って綴られているようです。


国と大企業によって破壊された美しい水俣の自然。
水俣病に苦しみながら、それでも水俣の自然を愛しながら抵抗を続ける人たち。
私は、水俣の人々の力に、人間の生の強さと本質的な豊かさを感じました。


不平等な世界を変えたいと思いながら、では何をすればよいのかと悩んでいた若い日の自分。
自分ひとりの小さな力で何ができるのかと、今でも悩みます。
そんな時に立ち返りたい魂の力が、苦海浄土には記されています。


世の中を変えるのだと自分を奮い立たせる時に、いつも戻りたい一冊です。



>>続いて、コバヤシの一冊を読む


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